キャリアの捉え方を変えると、もっとポジティブになれます

2015/7/10能力開発のエキスパート藤田 聰の「働く女性を応援するコラム」

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“仕事をとるか、家庭をとるか”という二者択一的な考え方は今の時代に相応しくありません。出産や子育てのために会社を退職すると、キャリアが遮断されてしまうという感覚に陥ります。また仕事を離れた数年間のブランクから、自分は再就職できるのだろうかという不安を持つこともあると思います。

しかし、子育ても人生の中で重要な仕事と位置付け、目的を持って取り組むことができれば、その経験は必ずや次の職場でも役に立つことでしょう。

1950年代にアメリカの教育学者、ドナルド・E・スーパーが提唱した「ライフキャリア・レインボー」という有名なキャリア論があります。キャリア=職業とは考えず、キャリアを人生全般で経験するさまざまな「役割」の組み合わせであり、生涯にわたって発達し変化するものと定義しています。この考え方は普遍的で今でも十分通用するものです。


この理論では、ライフステージとライフロールの組み合わせでキャリアを表現しています。

■ライフステージは
    成長段階 (0~14歳)
    探索段階 (15~24歳)
    確立段階 (25~44歳)
    維持期  (45~65歳)
    衰退期  (66歳以降)
に分けられます。出産や育児等で仕事がリセットされる場合、確立期から探索期に戻り、再び確立期というサイクルになります。このようなサイクルがらせん状に繰り返され、キャリアが次第に発達していくと述べています。

■ライフロールは人生における役割のことです。
   (1)子供
   (2)学生
   (3)余暇人(余暇を楽しむ人)
   (4)市民(地域活動など地域への貢献の役割)
   (5)労働者
   (6)配偶者(妻・夫)
   (7)家庭人(自分の家庭を維持管理する)
   (8)親
   (9)年金生活者という9つの役割です。
これらのライフロールを演じる劇場の舞台として、「家、地域、学校、職場」をあげ、人はそれぞれのライフステージで同時にいくつもの役を演じるものとしました。ライフロールは一生の間に変化し、その役割に費やす時間とエネルギーはその個人のライフステージによって異なると言っています。

例えば、女性が母親であり同時に職業人である場合に、子供が幼く手かかる時は、その両立に非常にエネルギーと時間を割きますが、子供が大きくなり自立するようになると親の役割に割く時間とエネルギーは格段に縮小します。反対に老いた親に対する子供としての役割が台頭する年齢にもなります。

これらの役割は相互に影響し合い関連し合っているものであり、これらの役割のコンビネーションが個人のライフスタイルを形づくり、この連続的な役割構造がキャリアパターンであるとスーパーは述べています。

このスーパーの理論の捉え方では、専業主婦という仕事は遮断ではなくつながっていて相互に影響し合っていると捉えることができます。当然、社会での仕事にも影響してくるものであり、企業側はもっと主婦という経験が仕事に及ぼす影響について考慮して採用を考えるべきかと思います。また女性の方も是非、自信を持って再就職活動をしていただければと思います。


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藤田 聰

著者プロフィール

藤田 聰さん

株式会社 企業変革創造 代表取締役社長/能力開発のエキスパート

慶應義塾大学大学院経営管理研究科修士課程専修。日本IBM、PAOS、組織人事コンサルティング会社取締役を経て独立。2000年、株式会社市場価値測定研究所を設立。2010年、株式会社企業変革創造を設立する。現在、立教大学経営学部兼任講師、日本生産性本部主任講師、AllAboutの「キャリアプラン」・「リーダーシップ」オフィシャルガイドを担当。2015年7月、通算10冊目の著作「夢は目標ではなく、成長の手段である。」をダ イヤモンド社より出版。

株式会社 企業変革創造 http://www.v-change.co.jp/


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