姑からひどい暴言を浴びせられたときの対処法

2015/3/2主婦のキャリアアップ応援! キャリアカウンセラー高嶋ちほ子の「悩みスッキリ!ポジティブ処世術」

第58回 姑からひどい暴言を浴びせられたときの対処法

社会心理学者マズローの言葉です。(   )に入るのは何でしょうか。
 
「ハンマーを持つ人は、すべてが(   )に見える」

  • 弱者
  • くぎ

さて、今回のお悩み相談です。

お悩み

義理の父が亡くなって1年が経ちます。一人暮らしになった姑の暴言が止まりません。いきなり電話をかけてきて、兄夫婦は仕送りをしてくれるのにあんたたちは親思いじゃないとか、孫が受験に落ちたのは母親の教育が悪いからだとか、実家が貧乏だから夫の遺産をあてにしているんじゃないかとか、傷つくようなことを言ってきます。私たちはお金の無心をしたこともないし、一人暮らしの母を心配して、3カ月に1度は様子を見に行くようにしています。いろいろと気を遣っているつもりですが、度重なる暴言に縁を切りたい気持ちでいっぱいです。どうしたらいいでしょうか
(Y子、パート、45歳、子ども1人)

姑は、「社会から認められない寂しさ」から暴言を吐く

イラスト/かたおかともこ

姑も含め、親からの暴言に悩んでいる人、多いですよね。大抵の場合、仕事や学歴、子供の教育問題、離婚など、一番言われたくないことをぐさりと突いてきます。

なぜ、親は年をとると暴言を吐きたくなるのか。これは、社会から疎外されている寂しさや不安感から出ていると思うんですよ。マズローでいうところの承認欲求の欠如です。

同じ世代の人で考えてみましょう。私の知り合いに、友人と飲みに行くたびに、その人のコンプレックスを刺激するような発言をする、“暴言女子”がいます。なんでそんなことをわざわざ言うんだろうと不思議に思い、聞いてみたのですが、本人は相手を傷つけているつもりは全くなく、むしろよかれと思ってアドバイスしているんですね。でもそのアドバイスが触れて欲しくないコンプレックスだったりするから、暴言となって相手の胸にぐさりと突き刺さるわけです。

ではなんで、聞かれてもいないのにアドバイスしたくなるのかというと、それによって自分が世の中の役に立った気がするから。つまり承認欲求が満たされるわけです。

そんな自分のことしか考えていない人とは、関わり合わない方がいいに決まっています。ただ、友人ならそれですみますが、親の場合はそうはいきません。縁を切るわけにもいかないし、放っておいたらますます悪化することも多いので、早めの対処をお勧めします。

傷ついたことを“じかに”伝えることで、暴言は軽減する

<暴言を吐く親への対処法>

1、傷ついたことを伝える
“老人になると子どもに返る”とよく言いますが、いつの間にか親と子の立場が逆転し、子どものことを“何を言ってもいい存在”だと思ってしまう親も多いようです。親孝行の人ほどその被害にあうので、“子どもにも限界がある”ことをまずは親に伝えましょう。旦那さんや兄弟など第三者から言うと話がこじれるので、直接、できれば暴言を吐かれたその場で「そんな言い方をされたら、傷つきます」と伝えるようにすれば、暴言は軽減するはずです。

2、親の不安ポイントを探る
傷ついていることを伝え、暴言を軽減することができたら、次は再発を防ぐ努力をしましょう。暴言は承認欲求の表れ。つまり、社会に対し何らかの疎外感を感じているということです。簡単に言うと「自分は社会にとっていらない人間なんじゃないか」と思っているということです。どうしてそう思うのか、親の不安ポイントを暴言から探り出しましょう。

3、可視化させることで、その不安を取り除く
例えば、年金が少ないことで社会から疎外感を感じている場合。5000円でもいいから毎月仕送りをしてみるなど、目に見える形で親が必要な人間であることを表してみる。もちろんできる範囲でOKです。無理する必要はありません。できる以上のことを親が要求してきたら、「これ以上は難しい」ときちんと伝えること。できることとできないことを明確にすることで、お互いに心地のいい距離感がつかめます。

いかがでしょうか。まずは、暴言に傷ついていることをきちんと伝えること。そしてお互いが無理せず付き合える距離感を探っていくこと。この2つができれば、徐々に暴言は減り、新たないい関係が築けていくはずです。

親子に限らずどんな関係でもそうですが、心地よい距離感は年々変わっていきます。少々面倒ですが、その都度、測り直して修正していくしかないんです。

マズローの言葉にこんな有名な言葉があります。「ハンマーを持つ人は、すべてがくぎに見える」。つまり、1つの手段に固執していると、問題を正確に把握できない。柔軟にとらえていかないと、真の問題解決はできないということですね。親との関係は長く深いものであるがゆえに、「きっとこうだろう」という思い込みで解決しがちです。でも、それが問題をこじらせてしまっていることも多い。人は変わるんだという事実を認識して、いろんな角度から親を見るようにすれば、きっとうまい解決方法が見つかりますよ。大丈夫、大丈夫。

プロフィール

高嶋ちほ子
キャリアカウンセラー・ビジネス書作家

上智大学文学部哲学科卒業。放送作家として活躍後、角川書店『東京ウォーカー』編集部、リクルート『B-ing』『リクナビNEXT』編集部などに在籍し、3000人以上の会社員をはじめ、料理人、クリエイター、作家、経営者、スポーツ選手など1000人以上の業界のトップに取材。編集・執筆に携わった著名人インタビュー『プロ論。』は累計40万部のベストセラーに。著書に『1日5分で「できる人」になれる!出世ドリル』『○○業界の法則事典』(PHP研究所刊)など。米国cce認定gcdfキャリアカウンセラー。

トピックス・インフォメーション

天才を育てたい方、必見! 
ロボット工学の第一人者、大阪大学の石黒教授に取材してきました!

リクナビNEXTのインタビュー記事「プロ論。」で、人間そっくりのアンドロイドをつくり、世界中から注目されているロボット工学の第一人者・大阪大学の石黒浩教授に取材してきました。アンドロイドをつくろうと思ったきっかけは、自分がわからなかったからだとか。自分を知るためにアンドロイドをつくり、日々「人間研究」をしているのだそうです。
これまでやりたいことしかやってこなかったという、うらやましい人生を送ってきた石黒教授。どうしたらそんな素敵な人生が送れるのでしょうか。石黒教授の半生に迫りました。天才を育てるためのヒントにもなりますよ。

石黒教授のインタビューはこちらからご覧になれます。
http://next.rikunabi.com/proron/

アーカイブ

忙しい主婦(夫)にぴったりの仕事・パート・バイトが見つかる!「おしごとnet」

「おしごとnet」には主婦(夫)のための求人、パート、アルバイトなど仕事情報が満載。「扶養の範囲で」「週3日から」「主婦(夫)歓迎」などの検索ができ、職場の雰囲気、主婦(夫)への優しさを数値化した「主婦(夫)ポイント」などの表示がサイトの特徴です。自宅の近くで、空いた時間に、短時間働けるパート・アルバイト情報から、子どもの成長や生活に合せてステップアップできる仕事、正社員や管理職をめざす仕事までさまざまな仕事を掲載。この「おしごとnet」は、女性のための地域情報紙を1971年から発行、情報を発信してきた「サンケイリビング新聞社」が、主婦(夫)の仕事探し、再就職を応援するためにスタートしたサイトです。