語感の使い方で、仕事のデキる、デキないに差が出る!?【黒川伊保子】

2014/5/2働く女性へ最新ニュースを毎週お届け!

私たちが普段、何気なく使っている言葉。あいさつや謝り方など、発音の語感によって相手の感情は大きく左右されています。人を心地よくさせるのも、イラつかせるのも言葉の使い方次第ということ。そこで、仕事をする上で上手な語感の使い方を、脳機能論を用いた語感分析法の第一人者の黒田伊保子先生に伺いました。

日本語において語感を使う場合、まずは音読み、訓読みのふたつに分けます。母音がしっかりと使われる大和言葉由来の訓読みを発する時、情の回路が刺激され、息を擦る子音を多く使う漢語由来の音読みは、理系回路に刺激されます。

たとえば、仕事を終えて一緒になった人にお別れの挨拶をする場合、「今日はご一緒できて嬉しかった」という大和言葉を使うと優しいイメージがするけれど、「感謝しています。失礼します」と言うと、敬意は表するけれど、すごく距離ができる感じがします。

大和言葉はとても柔らかく優しいイメージを与えるのですが、見た目も声も優しい女性が多く使いすぎるとベタベタな印象になるので注意も必要。男性中心のプロジェクトを率いる女性上司なら、「がんばろうね」より「期待してるよ」と言った方が、断然凛々しくてカッコいい。

激励するときや甘えてほしくない時は漢語で、ねぎらうときは大和言葉という使い分けがベストです。ちなみに、「おつかれさま」「おはよう」などの挨拶は、基本的に大和言葉です。

■「失礼しました」は失礼にあたる
それから、仕事場で謝る場合、「失礼しました」は使わないほうがいい(社長室に入るときの「失礼します」は大丈夫)。謝るときの「失礼」というのは、相手との距離を一気につける言葉で、とても失礼。上あごをこするときに空冷気のような冷たさのある「し」、上あごを息がかなりの流量で流れる「つ」、発音するときに舌の裏を冷たくする「れ」、と、冷たい子音が続いているのです。

謝り言葉でいうと「すみません」か「申し訳有りません」を使いましょう。ただし、スピードが必要なときに「申し訳ございません」だと、もたもたしてる感じでイライラさせます。

会議で、「資料の部数が足りない、すぐにコピーしてきて」と言われたら、「すみません」と走り出してください。人にイライラされる人は、もたつく言葉で謝ったり、しっかり謝った方がいいときに軽い言葉を使ったりと、そこがズレていることが多いでのです。日本語はいろんな音韻が用意されているので、それを間違うと周りと温度差が出てきます。

■「母になる」ことが、成功への第一歩
といっても、とっさの会話で、いちいち語感を意識してしゃべるのは無理ですよね。そこで、「口から出ることばを、自然に上質なオトナの女のそれに変えてしまう」コツをお教えしましょう。それは、「32歳を過ぎたら、すべての男の母になれ」ということ。男は「娘」と「母」に弱いのです。32歳までは、上司にも娘のような口を利いてもいいし、それが功を奏することもある。しかし、32歳を過ぎたら、一気に母の口を利く方が圧倒的に勝ちに行けます。

たとえば部長が何か理不尽なことを言ってきたときに、「ひどい! なんでひどい事言うんですか?」と答えるのは娘役だけ。このときに、部長の母になったつもりで「どうしたんですか? 何があったんですか? 部長」と言ってください。

実際、エグゼクティブになっている女性は一様にみなさん「母」になっています。「おっかさん」と言われるような人こそ、女性でトップに上り詰めているのです。

トラブルが起きたときに、自分の息子が起こしたトラブルだと思えば、なじったり、せめたり、被害者になる暇がない。たとえ被害者が自分だとしても、加害者の母親の気持ちにならないといけません(戦略としてでも)。「部長がそんなこと言うなんて、よっぽど何かあったんでしょうか」という気持ちでいてあげる。潔く母になる。これがいちばん強いのです。

「この人は自分が産んだ可愛い人だ」と思うと、市役所の戸籍係のおじさんがもたついていてもイラつきませんよ(微笑)。つまり、この言葉を言いなさいではなく、そういう気持ちで出てくる言葉がベストなのです。

特集:黒川伊保子が教える、幸せを呼ぶ脳のつかい方
毎週金曜更新

(安田光絵)


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