生駒市あれこれ

生駒市は奈良県の北西部に位置し、江戸時代に創建された宝山寺の門前町として発展してきました。中心駅は近鉄生駒駅で、近鉄奈良線と近鉄けいはんな線で、大阪市、奈良市と結ばれます。急行ならノンストップで生駒駅-鶴橋間が約20分と、アクセスの良さから、大阪市に通勤する人も多いベッドタウンです。北部エリアの高山地区は、茶道具の一つ、茶筅生産が全国シェアの90％を占め、茶杓や柄杓など多彩な竹製品を生産しています。北部は、関西学術文化研究都市（けいはんな学研都市）にも指定されており、奈良先端科学技術大学院大学があります。奈良と大阪の境をなす中部は生駒山地が広がり、標高642メートルの山頂には生駒山上遊園地があります。1929年開園で、現在は、奈良県内で唯一営業中の遊園地となりましたが、アトラクションとともに楽しめる絶景が、多くの人に愛されています。生駒山山腹にある宝山寺は、商売繁盛の寺などとして知られ、参道には茶店や旅館が並びます。近鉄生駒駅とこれらスポットをつなぐ近鉄生駒ケーブルカーは日本初のケーブルカーとしても有名です。このほか南部には、松尾芭蕉も人生最後の旅で通ったという暗峠（くらがりとうげ）があります。石畳が美しく、大阪-奈良の最短ルートとしてにぎわったという往時をしのばせます。大型商業施設は、近鉄百貨店生駒店が入るアントレいこま、ベルテラスいこま、イオンモール奈良登美ヶ丘など。生駒駅前商店街グリーンヒルいこまは、各店が100円均一の商品を出す「100円商店街」を年4回、開催しています。2008年、関西で初の開催以来、10年以上続く人気イベントで、地域活性化の試みとして注目されています。2017年7月、生駒市・大阪ガス・生駒商工会議所・南都銀行と、市民大体が共同出資して電力小売会社、「いこま市民パワー株式会社」を設立。自治体が出資する電力小売会社の設立は奈良県初、さらに市民団体も参画する例は全国初の試みです。