匝瑳市あれこれ

千葉県の北東部にある匝瑳市は、八日市場市と野栄町の市町村合併により、平成18年に誕生した市です。総面積101.52平方キロメートル、気候は一年中穏やかです。成田からのアクセスは車で30分、東京からは特急で90分、高速バスで110分。東西に並走するJR総武本線と国道126号に、国道296号が南北に交わっています。市北部の八日市場周辺は昔ながらの自然の残る丘陵地帯です。市指定天然記念物の大杉がある老尾神社、境内全体が県指定史跡に指定され杉などの巨木が並んでいる飯高寺など、寺社や民家の敷地内に数多くの巨木が存在します。九十九里浜に面する南部は水田が広がる九十九里平野の一部です。匝瑳市は昔から植木産業が盛んで、毎年5月の連休に「植木まつり」が開催され、展示即売会や共進会に多数の人が訪れます。元禄時代からの伝統工芸品である藤箕も有名で、原料の藤の木に感謝する「ふじ祭り」が木積地区で毎年4月末から5月中旬まで開催され、樹齢100年を超える龍頭寺の大藤をはじめとする数百本の藤の木の花を楽しむことができます。「八重垣神社祇園祭」、「小高のはだか参り」、「八日市場の盆踊り」、「仁組獅子舞」等伝統的なお祭りも盛んです。また、市内には水戸光圀が飯高寺を訪れた記念に植樹された並木の桜が1本だけ現存しており、黄門桜と呼ばれ毎年見事な花を咲かせています。八日市場駅の近くにある天神山公園には550本ほどの桜が植えられ、桜の名所となっています。園内にある展望台からは市街の夜景を見ることができます。農作物直売所「都市と農村総合交流ターミナル　ふれあいパーク八日市場」では、地元生産の野菜、果物、お米、菓子類、植木、花などが販売され、地産の食材を利用した郷土料理を楽しむことができるレストランもあります。中央地区には、匝瑳市出身の俳優故地井武男さんゆかりの品を紹介する「地井武男ふれあい記念館ちいちい茶屋」があり、観光案内や特産品の販売も行っています。