教育費も不安ですが、老後資金が心配 どのように準備をしたらいい?
2014/9/25八ツ井慶子の家計簿拝見
夫の定年退職まで15年となり、老後を考えるようになりました。今後教育費が増えることを思うと不安で、最近は車を手放しました。老後に向けて、どう資金準備したらいいでしょうか。
八ツ井慶子の家計簿拝見
Nさんの家計簿はとても優秀です。基本的に健全ですし、何より使途不明金が見当たりません。きちんと家計簿をつけているのが分かります。
老後資金準備についてですが、かりにいまの貯蓄をすべて教育費に使うと仮定しても、いまの貯蓄ペースが15年間続くとすれば、夫60歳時に2100万円+退職金分は貯まる計算です。
夫の年齢からすると、現状老齢年金が支給開始となるのは65歳から。60歳で完全にリタイアすると、無収入になります。月15万円使うとしても、5年間で900万円ですから、一気に貯蓄が減ってしまいますね。年金が支給されるまでは、夫に働いてもらうようお話してみてください。
実際に老後資金が足りるかどうかは、Nさんの生活費がいくらかどうかによります。おおまかな考え方としては、老齢年金で足りない分を貯蓄から取り崩していくことになるので、年金の試算と退職金などのメドがたたないと、細かい計算はできません。当面は、最低年1回は貯蓄残高を把握し、老後に向けての貯蓄形成が順調かチェックして。心配であればNさんが働くことを検討してもいいと思います。
1点気になるのは、保険に加入していない点です。まだ子供も小さいので、夫の死亡保障は最低限備えることも検討されてはいかがでしょうか。
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