業務委託のお仕事特集!

2018/4/5職種・こだわり別仕事ガイド

パートや、契約社員という働き方のほかに、業務委託と言う働き方があります。これは企業に雇われるのではなく、請け負った仕事の成果物を納品することによって報酬を得る働き方。成果物が、家事の代行や講師など、サービスである場合もあります。業務委託のメリット、デメリットをきちんと確認して、あなたの働き方を見つけましょう。

1 業務委託ってどんな働き方?

業務委託

業務委託とは?

 業務委託とは、企業と対等の立場で業務の依頼を受ける働き方。企業に雇用されずに、外部の企業もしくは個人が仕事を引き受ける働き方で、仕事の内容ごとに契約を結んで働きます。代金は、その労働時間ではなく「サービス」や「成果物」に対して支払われます。 そのため、働いた時間に換算すると、通常のパートやアルバイトよりもずっと効率がいい場合もありますが、通常の時給を下回ってしまう場合もあります。

働き方の多様化で、業務委託は増加中

 「働き方改革」により、働き方が多様化。業務委託で働く人は増えています。企業は人を雇用して働かせるのではなく、仕事の量により、外部に発注するやり方で、人件費削減を図っています。仕事がないときにも社員や契約社員を雇い続けるリスクがなく、経費が削減できるからです。

2 業務委託と派遣社員・フリーランスの違い

派遣社員とは?

 派遣社員と言うのは、派遣会社と契約を結び、派遣先の指示で業務を請け負う働き方。一方業務委託は、雇用関係を結ばない働き方です。そのため、業務委託になると会社(派遣先や依頼先)からの詳細な指示がありません。

フリーランスとは?

 フリーランスとは、個人事業主や個人企業の法人を指します。勤務時間や期間によって報酬が決まる委任契約を結ぶ働き方。業務委託とは、人が仕事を請け負う際に、企業と直接契約を結ぶこと。つまり、フリーランサーが業務委託を引き受けることになる場合もあります。



3 委任契約と請負契約

委任契約とは?

 委託契約とは、業務自体が対価となる契約。任された仕事を完了すれば、成果を問わず契約を達成したことになります。定められた期間で業務を遂行することを委任されているという意味で、税理士や会計士、弁護士の業務は、この委託契約により行われます

請負契約とは?

 請負契約とは、納品物や成果物が対価となる契約です。一定の成果を上げることを前提としています。指示通りに納品物が完成しているか、誤りがないかという完成責任を負うことになります(瑕疵担保責任といいます)。

4 業務委託で働くメリット

自分の好きな仕事ができる

 会社に雇われていると、得意分野でない仕事を任されることもあります。また、希望しない部署への配置換えなどが起こる可能性もあります。それに比較して、業務委託は仕事を選ぶことができるため、自分の得意分野を活かした仕事ができます。好きな仕事ができれば成果も上がりやすく、また、自分の望むスキルを磨くことができます。その結果、高収入につながる仕事をやっていける可能性も高まります。

時間の拘束がない

業務委託は、勤務地や勤務時間に関係なく、自由に働くことができます。業務内容によっては、在宅勤務も可能。働く時間も自分で管理することができるので、子育てや介護で、キャリアを中断されがちな女性に合った働き方であるとも言えます。

自分のペースで仕事ができる

自分で請け負う仕事を調整でき、稼ぎたいときは仕事量を増やし、ゆとりを持ちたいときは仕事を減らすなど、自分のペースで働くことが可能です。長い休みをとって充電をしたり、必要に応じて、勉強に集中したりすることも可能。 企業のルールに縛られずに働来たい人にあった働き方と言えます。

仕事がそのまま収入につながる

仕事の量や成果が、直接収入につながります。専門的なスキルがあれば、正社員よりも高収入を得られる可能性があります。また、結果がわかりやすいので、やりがいがあります。

5 業務委託で働くデメリット

確実に仕事があるわけではない

 安定した収入を得るためには、自分で仕事を取ってくる必要があります。自分をアピールし、安定した業務の委託が続くように、成果をあげていくことが必要です。一見時給換算すると、割がいいように思えても、通勤時間 仕事の待機時間などを考えると、思ったように収入をあげることができないと言ったケースもでてくるようです。

保険がない

 現在は、パート社員でも一定の勤務時間働いた場合、社会保険に入ることが義務づけられていますが、業務委託の場合、雇用保険や健康保険などの社会保険の手続きを企業がしてくれることはありません。保険料の支払いは自分で行わなければなりません。いろいろな面で自己責任。リスクに対して、自分で守っていかなくてはなりません。

労働基準法の適用外になる

 労働基準法は、労働者を保護するための法律。会社に雇用されていない事業主は、保護されていません。つまり、最低賃金が保障されない、時給に換算したら、最低賃金を下回る場合でも企業を訴えることは出来ません。また、仕事がなくなっても雇用保険が使えないなどのデメリットがあります。

税金等の申告は自分で行う

 会社員の場合は企業が行ってくれる確定申告は、自分でしなくてはなりません。領収書などの確保、整理をこまめに行い、自分で書類を作って、確定申告をしなければなりません。

6 業務委託で働く際の注意点

業務委託はすべて自己責任

 トラブルを避けるためにも、契約前にしっかり確認することが重要です。書面で契約内容をしっかり確認しましょう。口頭での契約は避けたほうがいいでしょう。「委託」「請負」の確認、契約日、契約期間なども忘れずに確認を。

業務委託体験 1

英語試験の採点業務  50代 東京都在住 

塾などで行う英語の試験の採点を請け負っています。出来高制ですが、時給に換算して、800円前後。決して多くはありませんが、自宅でできるときもあるので、毎年契約更新してやっています。採点前に夜の会議のある模試もありますし、3泊4日で採点することなどもあり、体力が必要です。面接はなく、履歴書の審査と、会場での試験があり、採用されました。TOEIC、英検などの級によって一次審査は行われるようです。

業務委託体験 2

パソコンのインストラクター  40代 神奈川県在住

パソコンのインストラクターを業務委託で行っています。1時間の授業が1,500円~2,000円です。人前で話す度胸、人の視線に負けない精神力、わかりやすく説明するスキルなどが必要です。ただし現場では自分がすべてを仕切れるので、仕事のペース配分などはやりやすいですね。堂々と自信をもって面接に臨むこと。講師の場合、大抵は模擬授業のようなものを面接の際にやらされるので、基本的な操作理解と、自分なりに説明するシナリオを常に頭の中に描いておくことが肝要。何よりも受講生から感謝されることがこの仕事のやりがいです

業務委託体験 3

情報誌のライター  40代 千葉県在住 

地元のフリーペーパーの取材と原稿制作を行っています。原稿1本につきいくらという契約なので、時には、割に合わないほど、手間がかかってしまったり、意外に簡単に終わってしまったりとさまざまです。時には割に合わないこともあるけれど、仕事でしか出会えないチャンスにも会えると考えて、一つ一つには目くじらを立てないように仕事をしています。子どもの病気の時や受験の時など、仕事をセーブすることができたので助かりました。確定申告は、なれればむずかしくありません。

7 業務委託で働く際、しなくてはならない確定申告

確定申告をしなくてはならない理由

会社に雇用され、給与として報酬を得る場合は、会社が自動的に源泉徴収税をはじめとして健康保険税や厚生年金を天引きしてくれますが、業務委託では天引きされません。 そのため、業務委託では確定申告という形で自ら申告し税金を納めなくてはならないのです。 業務委託の場合は、年間所得金額38万円が、確定申告をしなくてはならない目安となります。38万円と言うのは基礎控除といって会社員の人をはじめ国民が、一律に、控除される(税金を払わなくて済む)金額になるので、38万円を超えた場合、確定申告しなくてはならないのです。ただし、所得控除として、会社員と同じように、生命保険や国民健康保険税などの控除がありますし、働くためにかかった経費などが,収入から引かれ、残った分が所得として税金の対象になるというわけです。

確定申告の注意点

業務委託で確定申告の必要性がでてくるのは毎年1月1日から12月31日までの1年間の所得です。経費に関しては、仕事に関してかかった経費を、きちんとつけておく必要が あります。仕事で必要とされるために買った書籍や、仕事のために使った交通費、そのほか、様々な経費の領収書を一応集めておく習慣が必要です

確定申告には、白色申告と青色申告があります

確定申告には「白色」と「青色」二種類の申告方法があり、どちらを選ぶべきかが、初めて確定申告を行う人にとって最初の壁になると思います。 白色申告には特別控除がなく、青色申告の特別控除には10万円と65万円の二種類があります。青色申告の特別控除については、「賃借対照表」を提出する必要があるなど、申告は複雑になります。しかし手間のかかる分、青色申告には、家族に支払った給与を経費にできる「専従者給与」の申請額に上限がなかったり、赤字を繰り越せる「純損失の繰越控除」制度があったり、さらにパソコンなど固定資産を購入した場合でも、30万円未満の品ならその年に一括で経費に組み込める減価償却資産の特例があるなど、白色申告にはない利点があります。事業の規模や状況に応じて、青色申告を、考えていくことが必要と言えそうです

8 まとめ 自分のライフスタイルに合わせて、働き方の選択を

業務委託は自分のペースで、働き、仕事の内容を選び、自分を成長させることができる反面、自分の責任において仕事を進めなければならない働き方です。とはいえ、現在、業務委託で働く人は増えており、会社に所属をしない働き方を選ぶ人たちが増えています。結婚、出産、介護などの人生の変化に応じて仕事の量を調整しながら、キャリアを積んでいける「業務委託」という働き方。自分のライフスタイルに合わせて、働き方も選べる時代です。

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